ドイツ人もマサイ族に!?さあ、マサイ族の村へ ~マサイマラ3日目~
みなさん、こんにちは、りょうやです。
少し更新が遅れましたが、マサイマラ3日目。
いよいよ、マサイ族の村へお邪魔します!
現地の人に聞いたんだけど、マサイ族出身には優秀な人が多くて、元ケニア航空のトップを務めた人や政府高官になった人もいるらしい。
すでにステレオタイプは崩壊。
さあさあ、村訪問。
キャンプ場に向かえにきてくれた、2人のマサイ族の民、ディクソンさんともう1人が案内役(すまん、名前をわすれてしまった)
このお2人、キャンプ場へは待ち合わせの10分前に来てくれるというpunctualぶり。
さすがです、ありがとう。
名前を忘れてしまった彼だけど、1つ特徴が!!
ジョエル・キャンベルにめっちゃ似てる!
海外サッカー好きならピンとくるかも。
※勝手にさらしてごめんね、後輩
Anywayこのお2人が暮らすロペル村へはキャンプ場から徒歩で20分くらい。
この村には150人ほどが生活しているとのこと。
ロペル村以外にも多くの村があって、その数は170にものぼるらしい。
ディクソンさんはこの村案内を10年間近くやっているベテラン。
キャンプ場やツアー会社からの要請があったら、村の中で誰がやるか決めて担当するらしい。
この村には僕たち以外にももう一組、今週来たとのこと。
案内はすべて英語でしてくれた。
「なんでそんなにしゃべれるんですか?」
と聞いたら
「小学校でやったからね。進学はしてないけど、案内をしているうちに覚えることもある」
とのこと。
なるほど。
ケニアの学校はall-English。
その成果かな。
ちなみに、村から少し歩いたところに小学校があって、そこへ徒歩で通っているらしい。
奥の緑色の屋根のやつ。
その後の進学は家庭の経済状況次第。
・
・
・
村に到着。
到着したら村人たちで歓迎のダンス!
マサイ族といえば、、というジャンプも!!
このジャンプは高さを競うものなんだと。
ダンスはセレモニーの時にするもので
例えば、歓迎式や結婚式、ライオンを狩った時や子どもの名づけの時などにも行うらしい。
なんかすてきだ。
んで、記念撮影。
毛むくじゃらの被り物は、ライオンの毛でできてるとか!!
おお。
村に入ったら、火起こし体験とか家庭訪問をさせてもらった。
お邪魔します。
ディクソンさんは5人家族。
奥さんと5歳、3歳の息子さんたち、6か月の娘さん。
泥と牛糞、木でできた家。
なんと、この家、奥さんとなった人が3か月かけて1人でつくるらしい。
おお。
感嘆。
蚊が入ってこないようにと、窓は本当に最低限。
だから、真っ暗。
ソーラーパネルで電気が通っていて小さな電球があったけど、”寄付”でついたものらしい。
これだけ、私生活をオープンにして、観光客へ見せているんだ、その対価としては足りないくらいか。
マサイ族の方々は手作りの小物などを作っていて、積極に営業してきた。
その収益は子どもの教育費などといった形で、村に還元されるとのこと。
きっちり値段交渉した後、僕も購入。
なかなか良い。
別れ際、気になったから聞いてみた。
「海外の人や観光客が村に来て、観光することをどう思うか」と
そしたら答えてくれた。
「海外の人が来たり、自分たちの生活を見られることに関してはおおむね問題ない。私たちは常にウェルカムだ。この前なんか、ドイツ人の観光客がマサイ族になりたいって来たんだ。家族や村と話合って迎え入れることにしたよ。」
なんと、、、
寛大。
それでも、正直なところ村を訪問しているときは僕自身、複雑な気持ちだった。
彼らは動物園の動物でも役者さんたちでもない。
”見せ物”ではない。
たしかにそこで、生活している人々なのだから。
僕たちを迎え入れてくれた彼らの寛容さに感謝するとともに、敬意を払うべきとも思った。
今後、彼らはどうなっていくのだろうか。
急速に変化する時代の波に乗り、都市化していくのかだろうか。
博物館化していくのだろうか。
それとも、時代には乗らず固有の文化や伝統を継承し続けていくのだろうか。
いずれにせよ、彼らの選ぶ道だ。
彼らが望むように、彼らの意見が尊重される形になることを願わんばかりだ。
マサイマラ、総じて良かった。
サファリのど真ん中で奇跡は起きるか ~マサイマラ 2日目~
こんにちは、りょうやです!
昨日に引き続き、マサイマラからお届けします!!
さて、マサイマラ2日目。
無事、5時半に起きることに成功!
テントの中も快適。
快適過ぎて大爆睡。
4万円クオリティ。
Anyway
昇りゆく朝日を見ながら、サファリに出発!!
今日こそは完全制覇できるか!BIG5!!
そして、ひぽぽたす!!
さて、動物のみなさんは朝をどのように過ごしているのかというと、、、
みんな、朝ごはん中!
バイソンも
ハゲワシも
ハイエナも
醜いあいつも
チョコロールも
名前を忘れられたあいつも
もうみんな、一心不乱に草に夢中。
Oops
この“おふたり”は違うことに夢中だったようで。
お邪魔しました。
その後ろ姿は、朝帰りそのもの。
思わず顔をしかめる、他のバッファロー。
音楽家みたいな面構え。
・
・
・
???
!!!
ひぽぽ!!
不意打ちすぎる、念願のひぽぽ!
ただ、残念なことにこの池。
すっげーくさい。
そこに漬かってるひぽぽ。
ひぽぽ、、、
Anyway!!
幸先よすぎるスタート!!
その後も
ダチョウ(めっちゃ遠いけど)
ソーセージツリー(果実がソーセージみたいだかららしい)
一列になるシマウマ
青い鳥、スターリン(実物はもっと綺麗よ!)
ライオンのメス(ライオンを見飽きるという、贅沢)
キリンの親子
水浴びするハイエナ
BIG5の一角、チーターも出現!!
凛とした姿がかっこいい。
視線の先のシマウマの群れをじっと見つめてた。
そのチーターから500mほど離れた場所で昼食。
奥の車のあたりにチーターがいる、まあまあ近くないか?
時速200キロで来られたらひとたまりもないな、(笑)
昼食は、サンドイッチ、チキン、果物、ジュース
サファリついでに、タンザニアとの国境に!!
まさに、ボーダーライン!!
からのタンザニアにお邪魔します!!
年甲斐もなくはじゃぐ21歳。
また、しばらく走ると、、、
マラ川に到着!!
ここで1つのドラマを見ることに。
「川を渡りたいシマウマ」VS「シマウマを食べたいクロコダイル」
あと一歩が出ず、川を渡ることができないシマウマ。
シマウマが渡ろうとする岸に徐々に近づくクロコダイル。
対岸では、仲間のシマウマが心配そうに鳴いている。
川をよく見たらひぽぽもいたけど、なんという我関せず感。
拮抗した状況が続くこと、15分。
なぜか、シマウマの群れに紛れ込んでいたトピーが動き出す!!
「俺についてこい!」と言わんばかりの雰囲気。
歩みを進めるトピー。
行くのかトピー、、、
シマウマの目にも力が入る。
トピー!!!
川岸をちょっと覗いて、颯爽と草原に消えていった、(笑)
この後もしばらく待ったんだけど、何も起こらず。
退散!!
シマウマが去った後川岸を見たけど、4匹ものクロコダイルがいた。
そりゃ渡れんわ。
自然でしか見られない、駆け引きだった。
ひぽぽの大群。
ちょっと見飽きた感があるのは、きっと気のせい。
・
・
・
この後、しばらくぐるぐるしたんだけど、特に何もなく、、、
もう終わりかと思った。
????????????????
!?!?!?!?!?!?!?!?
!!!!!!!!!!!!!!!!
サイだ!!!!!!
もうみんな大興奮!
ジェフもトランシーバーで仲間に連絡しながら、双眼鏡を取り出すほど興奮!!
なんという奇跡!
結局このサイ、5分ほどで茂みの中に消えていった。
続々と他の車も集まってきたけど、その時にはもういなかったというわけ。
なんというレア感。そしてそれを分かっているサイ。
朝6時半~夕方5時半までのロングサファリドライブ。
最高の締めくくりだった。
大満足の2日目。
さあ、次は最終日。
マサイ族の村に潜入だ!
誰もが知ってる民族の正体やいかに。
Let's マサイ!
THEアフリカを感じる時 ~マサイマラ1日目~
こんにちは、りょうやです。
みなさん、アフリカと言えばどんなイメージでしょう。。。
そう、サファリ!!
ケニアのサファリと言えば、“マサイマラ”
マサイマラとはケニア南西部に位置する、マサイマラ国立保護区のこと。
肉食獣・草食獣ともに、生息する種類数や個体数が豊富でケニア随一の野生王国ともいわれる場所。
ということで、今回は“マサイマラ”突入レポです。
ナイロビからマサイマラまでは約6時間。
ツアー会社に勤めるケニア人の友人にアレンジしてもらいました。
約4万という大金をつぎ込んでの2泊3日のサファリツアー。
※金額の相場は2万ぐらいからあるみたい
ナイロビのタウンを朝8時半に出発!
運転手のジェフとハイエース。
車の中は4列シート!
アトラクションみたいだ。
走り出して2時間くらいで最初の休憩所に到着。
ここの景色は最高だった。
眼下に広がるアフリカ大陸が圧巻!
「ミルダケ、タダ。コンニチハ」
と話しかけてきたお土産屋のおっちゃん。
そういう売り文句はどこでも聞けるのね、(笑)
この休憩所からまた1時間くらい。
次の休憩所に到着!
ここでお昼ごはん。
うまかった。
またまたお土産やさんで絡まれ、太鼓を売りつけられる。
おっさん「この太鼓何円だと思う?」
僕「(どうせ1万以上するんだろ。。。?)2,000円くらいかな」
お「おいおい冗談はよせよ、8,000円だよ」
僕「(やっぱりな)高いね、バイバイ」
お「待てブラザー、何円なら買うんだ?」
僕「2千円くらいなら考えるわ」
この後長い会話を経て、、、
太鼓(大)と太鼓(小)のセットで
2,500円
どうゆうことだよ、(笑)
もちろん、ここまで値切っておいて結局買わず。
おっちゃん、すまん。
バイバイ。
この休憩所からさらに2時間ほど、、、
町で暮らすマサイ族や
中国資本で建設中の線路や
まさにアフリカという風景を抜けて
到着!!
ちなみに、、
2つ目の休憩所からマサイマラに着くまで、隣の席のケニア人女性“ルースさん”としゃべってたんだけど、
「あの家は泥と牛糞でできているの」
「見て、あそこにキリンがいるわ」
「あっちにもキリンがいるわね」
「あのキリンは雄ね」
「あそこにいるのはガゼルよ」
「おそらくあれは動物たちの水飲み場ね」
めっちゃ詳しかった、(笑)
泊まるテントはこんな感じ。
見よ、4万クオリティ
電気はあるわ、シャワーはあるは、お湯は出るわ、水洗トイレだわ、飯は上手いわ、、、
人類ってすごい。
マサイ、ありがとう。
感動せざるを得ない。
到着して早速、サファリドライブ。
目指すわ、BIG5の完全制覇。
ちなみに、
BIG5とは、ライオン、ゾウ、チーター、ヒョウ、サイのこと。
運転手のジェフ曰く
「サイを見れたのは10年間この仕事を続けて、たった20回だ。スーパーハードだね」
換算してみれば、半年に1回。
絶妙な難易度。
個人的にはカバを見たいぞ。
Let’s ひぽぽたす。
見れるか!!BIG5!!そしてヒッポ!!
どうやら、サファリのドライバー同士は無線で動物の位置情報を共有してるみたいだ。
ここはすごい。
大自然!!
動物園以外で初めて見た。
シマウマのけつってこうなってんだ。
ガゼルって後ろから見ると、チョコロールみたいだな。
マサイマラで一番醜いって言われてるやつ。
イノシシだった、(笑)
個人的には可愛いと思うよ、🐗
現地の人曰く“名前を忘れられた動物”↓
少し遠くの方に見える黒い塊たち、、、、
ゾウの大群!!!
ゾウの大群とそれに群がる人々
ゾウとともに移動。
さあ、今日は帰ろうかという頃。
何かを探しながら車を走らせるジェフ、、、
?????
ライオン!!!
まさか、見れるとは!!
にしても可愛いんだな、ライオン
堪能。
1日目にしてなかなかの満足感。
ありがとう、マサイマラ。
明日は5時半に起きて、早朝からサファリ。
果たして起きれるのか。
運が良ければライオンの捕食シーンは見れるとかなんとか。
それは運が良いのか、(笑)
残りのBIG5とひぽぽたすは見れるのか。
2日目に続く!!
信じるor信じない 〜異国の地のオバマ〜
こんにちは、りょうやです。
前回の記事を投稿後、ウォーカーから返事がありました!!
届いてたみたいで良かった。
ウォーカーって誰?って人は↓
さあ、今回の話。
海外旅行へ行く。
街を歩く。
すると必ずと言っていいほど聞こえる声
「ニーハオ」
「コンニチハ!!」
「サムライ」
「ニンジャ」
どれも間違いではないだろう。
まあ、彼らが日本に来たところで、期待を裏切ってしまうことにはなるのだが、、
そうしてあふれる雑言の中で、仲良くなる“特例”がいることも確かだ。
そして色々な話をする。
・
・
・
さあ、みなさんは海外で初めて出会った人をどこまで信じることができますか?
連絡先を交換する?
カフェでお茶をする?
一緒にご飯を食べにいく?
街案内をしてもらう?
どこか有名な観光地へ連れていってもらう?
それとも一緒にコンゴへ行く?
人と車があふれるナイロビの街。
そこで偶然出会った男性を僕はどこまで信じようか。
そうだな、僕なら誘いに従って毎週末教会にお祈りをしにいこう。
オバマランド、、そんなジョークのような地名の場所がケニアにある。
この地の名称は「コゲロ村」。ケニア西部ヴィクトリア湖近くにある村だ。
この地は、オバマ元大統領の父の生誕地として有名な場所。特に“オバマニア”にとっては。
オバマ元大統領が選出後、オバマ博物館ができて観光地化されたり、ケニア政府によって電気がひかれたりとオバマ特需をふんだんに受けた地域だ。
オバマランドをBBCが取材した様子である↓ ちょっと面白い、(笑)
【BBC】 ケニアの「オバマランド」では学校も生徒も髪型も「オバマ」
インタビュアーの質問がどうかという議論はさておき、、、
やりすぎだ、(笑)
高校、道路、子どもの名前、、、全部バラク・オバマ
そして、なぜか女性のヘアースタイルまで、、
彼らは実際のバラク・オバマがどんな髪型だったかしらないのか?
坊主だぞ。
まあいい。
あの偉大な人物がどれだけ偉大な事を成し遂げたかを説明するには十分な光景だと思う。
日本でも一時期、オバマフィーバーに沸いてた市があるくらいだしね。
Anywayすっかり、“ケニアのオバマ”をなおざりにしてしまった。
彼の本当の名前は「カレブ」、オバマランド出身。
職業、フリーランスの会計士。
特技、鉱山保有。
なんとこのオバマ、コンゴに4つもの鉱山を所有しているのである
2つはダイヤモンド、2つは金らしい。
そしてそこでは、600人もの人が労働し、相当な額の収入があるとかなんとか、、、
うそくさい、聞けば聞くほどうそくさい
現在のオバマの野望は、中国企業と提携し、100ミリオンダラーの採掘用重機を買うこと。
そしたら、もっと採掘できるぜって。
ほう。
話したらめっちゃいい人なんだよね。
オバマと出会って以来、彼から色々な誘いが来る。
今日ひま?毎週日曜一緒に教会に行こう、俺が全部手配するからモンバサへ行こう、コンゴに来るか?お前がルワンダ行くのついていってもいい?来年2月か3月にビジネスで日本行くから案内してよ、とかとか
インドに5回行ったことがある俺としては、絶対騙されないぞと思う。
が、油断大敵。
悲しいかな、海外で出会う人は知人の紹介やよっぽどじゃない限り、信じきれない。
なんだかんだ、軽くだまされたりもしたからなあ。
まあよい。
続編をたくさん書いていこう。
機会があれば、オバマランドにも行ってみようかな!
乞うご期待。
ちなみに、インド(特にデリーとかコルカタといった都市部)にいる日本語をしゃべるインド人には気を付けてね。
もちろん良い人もいる。
でも大半が、客引きかペテン師。
彼もペテン師。そしてこの後騙されそうになる18歳の俺。
本当に騙されると危険だから。
僕が会った中で一番やばかったのは1週間で30万以上のツアーを組まされた学生。
命があるだけ良いが。
まあ、彼らの日本語学習への努力には感服だが、、
それだけ、日本人相手が商売になるっていう裏返しかもね。
今度行った時、色々聞いてみるか。
ギャングではなく”メイト” ~ウォーカーのはなし~
こんにちは、りょうやです。
第1稿はぼちぼちの閲覧数で、、ありがとうございます。
第2稿まで、時間がかかった。
更新が遅いのは、電波のせいです。
悪いのは、電波です。
まあいい。さて、第2稿の話。
それは、僕がケニアで何をしているかに関係する話。
ソマリア、、、ギャング、、、
と聞いて、何を想像しましたか。
ソマリアと言えば、海賊。
ギャングと言えば
。
こんな感じでしょう。
実際は違ったりするのだけど、、、
ソマリア、、、ギャング、、、
キュってして、ソマリア人ギャング!
そんな彼らを対象に活動するのが、
僕が所属するNPO法人アクセプトインターナショナル・ケニア事業
NPO法人アクセプト・インターナショナル|テロと紛争のない世界を創る。
詳しくは↑をチェケラ!!
ミッションは「潜在的テロリスト」とも呼ばれるケニア・イスリー地区に住むソマリア人ギャングを同世代の仲間として受け入れ、社会を担うリーダーへと導くこと。
ギャングは生まれながらにして、ギャングなわけではない。背景と理由がある。
しかし、彼らはそのアイデンティティや境遇ゆえに、差別を受けたり、腐敗した現地警察の脅威にさらされたりする。
そんな彼らを受け入れる。
僕たちはギャングという言葉を使わない。
同世代、仲間という意味を込めて“メイト”と呼ぶ。
ギャングじゃなくて、“メイト”
よろしく!!!
Anyway、前置きが長くなったー
第2稿、今回はこのNPO活動中に出会った、ある“メイト”の話。
彼の名はウォーカー。
ケニア事業部がメイトを対象に行ったワークショップの参加者の1人だ。
ちなみに、このワークショップでメイトたちは
- 自分たちの身の回りの問題を考え
- その原因を分析し
- 解決に向けたアクションをとる。
2013年から行われているこのワークショップには今回18人が参加。ワークショップは5日間にわたって行われ、運営は日本人と現地人が協同。
参加者18人、日本人スタッフ6人、現地人スタッフ(元ワークショップ参加者)6人。
こんな感じ。
運営の話とかワークショップの詳しいこととかも色々あって書き記したいのだけど、今回の主役はウォーカー、君だ。
良かったな、ウォーカー。
自己主張の強い君は、さぞかししたり顔のことだろう。
ウォーカーのことを軽く紹介すると、、、
自己主張が強い
正義感に溢れてる
しきりたがる
背が高い
いっつも同じ、MA-1を着てる
時間を守る
写真やビデオに映るのはNG
そんなやつ。
よくしゃべるし社交的だから、すぐ仲良くなった。
1日目が終わった時に、連絡先も交換した。
早速チャットを送ってみたけど、返事はなかった。まあいい。
それ以降も、ワークショップに来て仲良く話した。
けど、帰ったらチャットするわ!!
とか言うくせに返信はなし。
まあいいだろう、(笑)
でも聞けば、大学に通ってるとか言うし疑うなら証拠出すわとかって言い出すし、態度も良いし、本当にギャンググループに属してるのか!?と思うやつ、(笑)
ワークショップ中も積極的に発言するし、意識も高かった。
けっこういろんな話をした。
ほぼ、サッカー関連だが。
そんなこんなで、ワークショップ最終日。
Celebration Ceremonyと称して、参加者全員に修了書を授与。
ウォーカーも修了書を受け取った。
すると、ウォーカーは修了書に書かれた名前を指さしながら、僕に「名前が違う」と言った。
ソマリア人って名前が長かったり似てたりするから、単純に間違えたのかと思った。
でも理由は違った。真相はこの後、すぐにわかった。
帰り際にウォーカーからもらった手紙。そしてその時に交わした会話。
そこにはメイトたちが置かれている状況とこのプログラムの意義が詰め込まれていたような気がした。
「俺は最初、このワークショップに参加することをとても恐れていた。お前たちのことを何も知らなかったし、俺の個人情報やアイデンティティをどこかに売られるんじゃないかと思っていたからだ。そんなことをされれば、危険な目に合う。
だから、偽名を使っていたし偽の連絡先を教えたんだ。すまない。
でもお前たちは違った。
この5日間でお前たちが俺たちにしてくれようとしていることとその意味が分かった。
このプログラムは俺の人生を変えてくれた。もっと色々なことを知りたいと思った。
このプログラムは、俺に多くの機会を与えてくれた。
そして、それは人生におけるゴールをより良いものへと変えてくれた。
本当の連絡先を教えるよ、いつでも連絡してくれ。
お前は俺の良い友達だ、ブラザー。」
なんだ、、、そうだったのか、、、
このプログラムが実際、どこまで大きな効果を発揮するかは未知だ。
18人にどれほどポジティブな変化を与えられたか、そしてそれがどのくらい持続するかも未知だ。
でも少なくとも、これは1つの成果ではないかと思った。
彼とは今後も親しくしていきたい。
彼の今後が楽しみだ。
彼だけじゃない。今回、多くのメイトと知り合った。
彼らとのつながりが長く続けばと思う。
ウォーカーの新しい連絡先にチャットを送ってみた。返事はまだない。
まあ、期待して待ってみよう。
ちょっと待て。俺が前に送ったチャットって誰に届いてたんだ?
“穏やかひと時”という贈り物。~ケニアから日本のみんなへ~
こんにちは、りょうやです。
9月からケニアに来ています。12月末頃まで滞在して、色々する予定なのですが、それはまた次の機会に。
Anyway!! みなさん、ケニアというとどんなイメージがありますか。
おそらく・・・
こいつたちとか・・・
それらを狙うこいつとか・・・
それを遠巻きに見てるこいつとか・・・
僕もだいたいそんな感じでした。
そんな、ワイルドな印象がつきまとうケニア。実は紅茶の生産量が世界第2位。
世界第2位。
知らなかった。すご。
唐突に、、なぜ、いきなり紅茶が登場するのか、(笑)
それは僕が最近、「ケニアの紅茶」に関するとても素敵な話に触れたから。
記念すべきブログ第1稿、今僕が滞在しているケニアが行った日本に対する文字通り“温かい贈り物”に関してです。
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・
話は僕がケニアに旅立つ1週間程前・・・
1人暮らしをしている広島から実家のある静岡へ帰る途中、吉備SAでの出会い。
ヒッチハイクをしている少年を発見。
「大阪方面」と書かれたボード。
大量の荷物。バックパックにリュックサック、そして三線、、、三線?
同じヒッチハイカーとして胸が高鳴る。
乗らせていただくことは多かったけど、乗せるのは初めて。
大量の荷物に囲まれながらも、心待ちにしたクーラーの中でほっとした様子の同胞。
聞けば、吉備SAでは30分ほどしか待っていないうえに最終目的地が愛知!!
運良すぎだし、至れり尽くせりかよ。
沖縄のフリースクールに通う高校2年生というその少年は、岡山から愛知の実家に帰る途中だったようで。
そもそもなぜ彼が岡山にいたかというと、、、
7月上旬から西日本を降り続いた長雨。
僕が住んでいる広島も交通網を遮断され、一時陸の孤島と化した。
その少年は、8月上旬に九州一周ヒッチハイク旅行を敢行後、災害ボランティアとして岡山県で数日間活動していたとのこと。
なんという行動力。
感服。
少年についての話は色々あるんだけど、書くと長くなるしめんどくさいから割愛。
すまない、少年。
楽しい時をありがとう。
帰り際乗せてくれたお礼にと、少年がくれたもの。
「ボランティア先で多くもらったので」とお裾分け。
これ。
ケニア産の紅茶。
謎、(笑)
少年は岡山に居たといいながら本当はケニアに行っていたのか、はたまた少年が岡山だと思い込んでいた場所が実はケニアだったのか。
んなわけ、(笑)
真相はこう
実はケニア政府、西日本豪雨で被災された人達へと、なんと2トンもの紅茶を日本へ寄付。
そしてその紅茶は、ケニア大使館から岡山県東京事務所を通じて、被災地へ。
知らなかった。メディアとかで報道されていたのだろうか。少なくとも僕は知らなかった。
遠いアフリカの国から届いた善意に。
紅茶2トン。
しかし、復興作業に追われ、かつ人手の足りない被災地では、支援物資「紅茶」の配給にまでは手が回らず。
結果、ボランティアに参加してくれた人へのお礼として配られているとのこと。
だから、この少年が持っていた。
少年はケニアに迷いこんでいたのではなく、正真正銘岡山県にいたことが証明された。
聞けばバックパックの中にも、大量のケニア産紅茶があるとのことで。
“一箱”だけもらった。あいにくケニア産の紅茶はこれからさんざん飲むことになると思ったから、(笑)
偶然だった。
少年よ、ありがとう。
ケニア政府よ、ありがとう。
知れて良かった。ケニアに行く前に。
心があったまる出来事だった。紅茶だけに。
ケニアに来てから、毎朝紅茶を飲んでいます。もちろん、ケニア産。
おいしい。
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ちなみに、ケニアの人にそのことを聞いてみたけど、知らなかった、(笑)