“穏やかひと時”という贈り物。~ケニアから日本のみんなへ~
こんにちは、りょうやです。
9月からケニアに来ています。12月末頃まで滞在して、色々する予定なのですが、それはまた次の機会に。
Anyway!! みなさん、ケニアというとどんなイメージがありますか。
おそらく・・・
こいつたちとか・・・
それらを狙うこいつとか・・・
それを遠巻きに見てるこいつとか・・・
僕もだいたいそんな感じでした。
そんな、ワイルドな印象がつきまとうケニア。実は紅茶の生産量が世界第2位。
世界第2位。
知らなかった。すご。
唐突に、、なぜ、いきなり紅茶が登場するのか、(笑)
それは僕が最近、「ケニアの紅茶」に関するとても素敵な話に触れたから。
記念すべきブログ第1稿、今僕が滞在しているケニアが行った日本に対する文字通り“温かい贈り物”に関してです。
・
・
・
話は僕がケニアに旅立つ1週間程前・・・
1人暮らしをしている広島から実家のある静岡へ帰る途中、吉備SAでの出会い。
ヒッチハイクをしている少年を発見。
「大阪方面」と書かれたボード。
大量の荷物。バックパックにリュックサック、そして三線、、、三線?
同じヒッチハイカーとして胸が高鳴る。
乗らせていただくことは多かったけど、乗せるのは初めて。
大量の荷物に囲まれながらも、心待ちにしたクーラーの中でほっとした様子の同胞。
聞けば、吉備SAでは30分ほどしか待っていないうえに最終目的地が愛知!!
運良すぎだし、至れり尽くせりかよ。
沖縄のフリースクールに通う高校2年生というその少年は、岡山から愛知の実家に帰る途中だったようで。
そもそもなぜ彼が岡山にいたかというと、、、
7月上旬から西日本を降り続いた長雨。
僕が住んでいる広島も交通網を遮断され、一時陸の孤島と化した。
その少年は、8月上旬に九州一周ヒッチハイク旅行を敢行後、災害ボランティアとして岡山県で数日間活動していたとのこと。
なんという行動力。
感服。
少年についての話は色々あるんだけど、書くと長くなるしめんどくさいから割愛。
すまない、少年。
楽しい時をありがとう。
帰り際乗せてくれたお礼にと、少年がくれたもの。
「ボランティア先で多くもらったので」とお裾分け。
これ。
ケニア産の紅茶。
謎、(笑)
少年は岡山に居たといいながら本当はケニアに行っていたのか、はたまた少年が岡山だと思い込んでいた場所が実はケニアだったのか。
んなわけ、(笑)
真相はこう
実はケニア政府、西日本豪雨で被災された人達へと、なんと2トンもの紅茶を日本へ寄付。
そしてその紅茶は、ケニア大使館から岡山県東京事務所を通じて、被災地へ。
知らなかった。メディアとかで報道されていたのだろうか。少なくとも僕は知らなかった。
遠いアフリカの国から届いた善意に。
紅茶2トン。
しかし、復興作業に追われ、かつ人手の足りない被災地では、支援物資「紅茶」の配給にまでは手が回らず。
結果、ボランティアに参加してくれた人へのお礼として配られているとのこと。
だから、この少年が持っていた。
少年はケニアに迷いこんでいたのではなく、正真正銘岡山県にいたことが証明された。
聞けばバックパックの中にも、大量のケニア産紅茶があるとのことで。
“一箱”だけもらった。あいにくケニア産の紅茶はこれからさんざん飲むことになると思ったから、(笑)
偶然だった。
少年よ、ありがとう。
ケニア政府よ、ありがとう。
知れて良かった。ケニアに行く前に。
心があったまる出来事だった。紅茶だけに。
ケニアに来てから、毎朝紅茶を飲んでいます。もちろん、ケニア産。
おいしい。
・
・
・
・
ちなみに、ケニアの人にそのことを聞いてみたけど、知らなかった、(笑)